雑誌広告のプロジェクト「アースデイプロジェクト」」

3.アドバスターズを超えるもの?!

「幼稚というのはそれはなんで?」
「アドバスターズは石を投げつけるところまでしかしないでしょう?
あれが悪い、これが悪いという形でね。それも同じよう事ばっかり
いってるしねえ。」

ここでいう石をなげるという行為は問題提起の事。例えば「TV Turn off week」で
は情報過多の世の中では本当に大切なものがわからない。よって
混乱した人々がストレスから鬱病などになるという問題点を指摘
している。でもそこから先はなにも行なわない。新しいテレビ番組を作るわけで
もなければ、鬱病の人の治療を行うこともしない。すなわち、アドバスターズには
「言ったら言いっぱなし。」的なところがあると池田さんは指摘しているのだ。
そういう意味ではアドバスターズ自体も広告なのかもしれない。

一方の雑誌『広告』ではアドバスターズのように問題提起を
行い、それからさらにそれを改善するプロジェクトへと移行している。
例えば、精神病や鬱病が今の世の中多いという問題提起を行った後、
精神医師による「対話プロジェクト」が行なわれている。
このように具体的にどうするべきかまでを『広告』はしっかりと見据えている。
う〜む。お見事。

菅:「いやでも、広告代理店の博報堂がこんな雑誌を出版してるなんおどろきですよ」
池:「そんな事ないですよ。あのカル・ラスンもかつては博報堂と一緒に仕事してたんでっせ。」

なぬ?日本人の奥さんがいることも知っていたし、日本に住んでいたのも知っていた。
けど、博報堂と働いていたなんてしらなかった。

「最初は博報堂と一緒に働いてたんやけど、ブランド戦略の適当さ加減を
目の当りにして、激怒したって、インタビューで言うとったわ。」

博報堂に怒りを覚えたカルさんの雑誌をみて、博報堂の人が同じような
雑誌を作る。やっぱり、縁は異なもの味なもの。

会社の再三にわたる警告にも関わらずソウシャルデザインを中心に
雑誌を編集した池田さんも、遂には2001年の3月に編集長を辞めさせ
られる事となり、現在は博報堂の別の部署で作製され、内容も池田さ
んが作っていたものとは全く別のものになってしまったそうだ。